愛しのフィンランド
●愛しのタチアナ/Take Care of Your Scarf, Tatiana
監督:アキ・カウリスマキ
脚本:アキ・カウリスマキ 、 サッケ・ヤルヴェンパー
出演:カティ・オウティネン、マッティ・ペロンパー etc.
どうしようもない中年のおじさん2人が、退屈な日常から逃れるための逃避行。どんでもなく不器用などうでもいい、勝手気侭で破天荒な珍道中はどこか笑えて、哀れで愛い。おじさん特有の哀愁と薄い希望と冒険の交差する可笑しさはこの監督ならではの視点。
ネイティブなフィン語が聞きたくて見たのに話さない...。
日本人以上にシャイで感情を外に出さないフィンランド人。機嫌が良いんだか、悪いんだか...?!とにかく最低限の会話しかしないのだ。かえって一節一節集中してじっくり聞けるかな。まだまだ会話から単語や文節を読み取るのは難しいな...。
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●浮き雲/Kauas pilvet karkaavat
監督:アキ・カウリスマキ
脚本:アキ・カウリスマキ
出演:カティ・オウティネン、カリ・ヴァーナネン etc.
はじめから中盤まで、ずっとリストラの憂き目にあう不幸な中年夫婦の苦悩と葛藤が続く。40代後半の職探しは困難を極め、なにをやってもうまくいかない。打開するため行動すればするほど悪い方向に...。ようやく希望を見出したところで終わるんだけどね。
見ているだけで落込む気分を奮い立たせて、フィン語を探す。フィンランド社会ってこんなに不況なのだろうか?ハッピーな映画の印象がないです、フィンランド映画って。不幸で無表情、そして独特の静かで寒々しい映像がより哀愁をかき立て、ちょっとしたユーモアが引き立ってしまう。そこのセンスが好き♪
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この日は、朝から夜まで練習...。とりあえず、北欧イベントに参加が決まって北欧の音楽家たち(muusikkot)の作品を。Ranska(仏)やEnglantia(英)、Venaja(露)の音楽とは明きらかに異なる北欧独特の音楽に戸惑いつつ...。
今年も吹奏楽の名曲揃いで、最近流行の音楽や不朽の名作、常識を覆した傑作、職人業の感動作などなど聴きどころいっぱいです。
メインで演奏するヴァンデルローストの「モンタニャールの詩」を、ぼくが初めて聞いたのは18年前に購入した大阪市音楽団のCD。当時は日本に紹介されたばかりで、如何せんハープやチェレスタ、ピアノ、ウィンドマシーン、それにリコーダーアンサンブルと特殊楽器満載?!且つ演奏時間19分と言う長尺のなんとも使い勝手の悪い作品で、マニア向けの知る人ぞ知る作品と言った印象でした。
それがどう言うことでしょう...。
こんなに人気が出るなんて?!学生バンドもこんな大層な作品を演奏出来る時代になったことに時代を感じつつ、繊細でなおダイナミック、モデルとなったイタリアのヴァッレ・ダオスタ州の山岳地帯を描いたこの作品の良さに浸るのです。
□■第6回定期演奏会 〜楽団創立10周年記念〜
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日 時 2014年5月18日(日) 昼公演
場所 杉並公会堂 大ホール
指揮 須山 芳博(音楽監督) 川村 慎敬
料金 500円(全席自由)
曲目 ヴァンデルロースト*モンタニャールの詩
ホルスト*組曲第2番 ヘ長調op.28B
ネリベル*交響的断章
リード*音楽祭のプレリュード
バーンズ*詩的間奏曲
不朽の映画音楽名曲集
主催:マシュアールウインドオーケストラ
後援:東京都一般吹奏楽連盟
お問い合せ:mail_mwo@yahoo.co.jp
是非、お越し下さい!
by ym-pi
| 2014-04-12 03:55
| ★カルチャー